2013年6月26日水曜日

経営者としての考察 ~御用聞き 未来塾~

NPO御用聞きが取り組む地域活性化のキードライバーは3つあります。

『安心』 『教育』 『雇用』


家事代行の主力選手は大学生ですが、御用聞き事業の創業から想い描いていた
施策が本日ついに小さくスタートできました。

【御用聞き 未来塾】  です(^_^)


・御用聞き事業(プログラム)に一定期間参加した学生(主に大学3,4年生)が対象
・将来憧れる(希望する)業界を申請→業界のまっただ中で働かれている方との
 ディスカッションをアレンジ
・憧れの業界で働く「人」に触れる事で深い経験と可能性を感じてもらう


という内容です。
大学1年生の頃から御用聞きに参加してきた大学3年のK君が、
ずっと憧れていた業界の関係者の方と90分ディスカッションを行いました。

結果的には私が話にのめり込むぐらい良い話でした(^_^)
大手企業に在職されるSさんに感謝致します。 
超多忙にも関わらずディスカッションを引き受けてくださいました。 
本当にありがとうございます。
 
改めて感じた事ですが、
・業界も結果的に「人」に帰属する
・「個」の成長を意識した人間が得る経験は成長への有益な糧になる
・興味のある世界を知る事は刺激的であり、可能性の扉を開くきっかけになる

昔の学生の教育プログラム(社会経験)が新聞配達だとすれば、
高齢化社会における教育プログラムを御用聞きにしたいと常々考えています。

まだまだ始まったばかりであり、小さな1歩です。 
しっかりと夢に向け歩みを続けたいと思います。

開催にあたり、最近行った御用聞き顧問との打合せを通して、
御用聞き未来塾の意義を再確認致しました。

私は【御用聞き 未来塾】を就職活動のコネクション造りにはしたくありません。
希望する業界の「人」と接する事で、学生自身の成長への
キッカケ造りになればと思います。
 
就職という言葉を「不安・競争」というイメージから
「挑戦・未来」というイメージに変えていきたいです。

日本の未来を創りましょう(^_^)

【御用聞き 未来塾】が開催できて嬉しかったです。
Kくん・Sさんありがとうございました。

 
御用聞きのreboot  ~会話で世の中を豊かにする~ 

2013年6月18日火曜日

経営者としての考察~百戦錬磨の集団~

 御用聞きに関して様々な方と意見交換をしています。
名だたる企業の方や自治会員の方、セカンドライフを謳歌する方など様々です。

その中で3・40代は寝ないで働いていたというような強者60代の方達から共通してコメント頂く事があります。

「俺があと30歳若かったら100円家事代行を一緒に前掛けしてやってたな」

皆さん共通して眼に力があり、迫力があります(汗)

「今の仕事が落ち着いたら一緒に手伝ってやろうか」
ともコメント頂く事も多いです。


最近は百戦錬磨の経験を積まれた猛者の方達が御用聞きに合流した時の未来を想像します。
間違いなく前掛けをつけての電球交換だけではすましたくありません。

その人その人のビジネス人生の集大成となるような土壌を創りたいです。


高齢化社会という新しい人口分布での経済活動はこれからが始まりです。
多くの方達が関わる場合は明確なコンセプトと強い仕組みが必要です。

しっかりと精進し、足元を固めて前に進みたいと思います。



御用聞きのreboot   ~会話で世の中を豊かにする~

2013年6月17日月曜日

経営者としての考察   ~商店街の未来~

 地域活性を目指す御用聞きが運営する団地の縁側は2店舗とも商店街にあります。

「シャッターが増えた」「交通量が減った」

などの声をよく耳にします。
そんな地元の声で疑問を感じるのが

「昔の商店街に戻すには」「昔はよかったけど今は~」「昔の売り上げはすごかった」

というようなコメントです。
人口分布は大きく変わり、競合の変化、流通形態や広告媒体も大きく推移している現在の状況で昔に戻れる訳がありません。

昔に戻るのではなく未来を創る活動が今まさに求められています。



私が考える商店街の未来を創る施策は3つあります。

・住宅へのサービス提供を行う企業のベースキャンプ
・居住者共通のリビングとなるコミュニティスペースの設置
・近隣商圏に絞り込んだ【サービス付き小売り】の販売


商店街の活性について様々な方達の施策・政策・論文が多々あります。
あくまで1つの私見としてご理解いただければと思います。



小さな失敗にはめげずに果敢に挑戦を続けていきたいです。
商店街の未来を創るのは私たちです。



御用聞きのreboot   ~会話で世の中を豊かにする~

2013年6月13日木曜日

団地の縁側の想い出   ~100人が考えるアイディア~

 団地の縁側がオープンしてより一層様々な方達とお会いする機会が増えました。
メールでのお問い合わせも増えています。

そんな中変わったメールが1通ありました。


「あなたのやられているサービスは私がまさに想い描いていた事業です。
ネーミングもやられました。ハッキリ言って悔しいです。まーそんな事言ってもはじまりません。
健闘を祈ります。」


このような内容でした。
最初は???でしたが、読み込む中でメール発信者の方の想いや志が伝わってきました。
100円家事代行を始めた時も「やられたっ」という反応が一部の方からありました。


1人の人間のアイディアは100人の人間の頭に既にあると言われます。
恐らく生み出した後の事業設計・マーケティング・ブランディングが勝負だと思います。


自分たちの行っている活動はブレていないか、事業ロジックは正しいか。
世の中に生み出したモノには責任があります。
日々精進していきたいと思います。

冒頭のメールをお送り頂いた方達から「よくぞここまでやった」とコメント頂けるよう引き続き
がんばります(^_^)



御用聞きのreboot   ~会話で世の中を豊かにする~

2013年6月12日水曜日

100円家事代行の想い出   ~御用聞きは常識か!?~

 2年間はほぼ1人で100円家事代行を続けていました。
運営を通して涙が出るほど嬉しい出来事がいくつかありました。

スタートアップ前、紙ベースでの企画段階では100円家事代行はほぼ全ての方に反対されました。

「意味がわからん」
「絶対に成功しない」
「収益が出るとは思えない」


妥当な反応だと思います。
スタートアップ後も団地の縁側が出来上がる頃までは同じような反響が続きました。

そんな中、オープンして半年がたった頃、お店で事務処理をしていると、小学生の集団が下校をしていました。

「なんだあの店ー。変なのー。気持ちわりー。」
「ほんとだー。なんだよあれー。」

そりゃそうだよなー と思いながら仕事を続けているとその集団の中の1人の女の子が言いました。


「えー 知らないのー 100円家事代行 って言うんだよー。おうちのお手伝いをしてくれるんだよー。」


!!! びっくりしました。ご両親が注文されたのでしょうか。またはクチコミでご家庭で話題になったのでしょうか。

地域をよくしたい。社会にインパクトを与えたいという想いでサービスを始めました。
小学生の女の子の中では【100円家事代行】は社会のなかであたりまえのサービスになっていたのです。 コンビニがあり、宅急便があり、100円家事代行がある。

小さいな女の子の中であたりまえの存在になっていた事に感動しました。


続ける事はとても大変な事です。ですが、続けたからこそ見えてくる世界もあります。

【週に1回誰もが利用できる家事代行】

まだまだがんばります(^_^)


御用聞きのreboot   ~会話で世の中を豊かにする~

2013年6月10日月曜日

経営者としての考察   ~ドブ掃除~

 今年の8月で御用聞き事業起ち上げから3年となります。
大小さまざまな課題や難局が多々あります。
また、心の底から湧き出る喜びや感動もあります。

事業をすすめる中で内臓が浮くような局面が結構あります(汗)
しばらく混乱して整理した後に決めた事をがむしゃらに進める中で突破口が開くパターンが多いです。


以前テレビ番組で貴乃花親方のドキュメンタリー番組がありました。
相撲道を辞め、介護事業への転職が決まった弟子への親方からのメッセージです。

「いいか。どんな事でも率先してやれ。トイレ掃除でもドブさらいでも進んでやれ。なんてことはない。
ドブに手つっこむだけだ。一生懸命勤めろよ。」

確かこのような会話でした。
どんな事でも腹をくくれば何でもできる。自分は今進んでいる道に腹をくくって進めているか?

限界だと思っている事は本当に限界なのか?


考えるにしろ行動に移すにしろ大事な事だと思いました。



親方のメッセージをふと思い出しました。
まだまだこれから。 

精進を続けたいと思います。



御用聞きのreboot   ~会話で世の中を豊かにする~

2013年6月7日金曜日

団地の縁側の出来事 ~みんなで昼休み~

 団地の縁側@光が丘ではランチ営業をしています。
オープンから1年は我慢が続きましたが、今では店長を中心とした地道な努力のおかげで
賑わいをみせています。

お店は顔なじみのお客様・新規のお客様・打合せにこられたお客様が入り混じっています。

97才のお客様が来店されるとみんなで声を掛け合い、イベントの打合せでこられたお客様には
自然とみんなでコンテンツの質問大会が始まります。

そして13時を過ぎる頃にはみなさん次の用事へと出かけられていく。
カウンター越しに目を伏せがちにスマホを眺めながら食べる人が割合多いファストフードと真逆です。 
どちらかひとつに絞る必要は全くありませんが、コミュニティカフェでのランチも良いものです(^_^)


赤ちゃんはミルクを飲み、お子さんは商店街のパン屋さんの持ち込み。
ママさんはお店のランチで年配のお食事を済まされた方達は赤ちゃんを目を細めながら眺める。


工場での昼休みを社長の自宅リビングで社員みんなでとるようなイメージが私にはあります。


家族(地域)のだんらん


とても素敵な時間です(^_^)



御用聞きのreboot   ~会話で世の中を豊かにする~

2013年6月5日水曜日

経営者としての考察   ~ベンチャーとは~

大小様々な企業の方達とお打合せをさせて頂く機会が増えました。
情報交換あり、お仕事の話あり。
話題は多岐にわたります。

当時の起ち上げ時はそのような機会は全く有りませんでした。
当時と今との差は何か

・事実(実績)に基づいたプロフィール(個性)がある
・希少性がある
・リスクがあり真似しづらい

私はこう考えます。

今年の8月で事業起ち上げから3年となります。
設計当時と現在とでは根幹での事業設計は同じですが、
詳細は全く違うものです。
これだけの期間で大きなトライアンドエラーを繰り返せるのが
ベンチャーの特性のひとつだと思います。 
ある程度の事業規模・組織になってくると理論上難しいです。


ポジショニングを見つけて突き抜けること

圧倒的なスピード感と突破力

ありえないリスク判断と泥臭い営業力


ベンチャーにしかできない事をやりきる。
言葉にはうまく表現できませんが、立体的なイメージを改めて掴みました。

自分たちの素性を知り特性を伸ばすこと。
ほんの数秒の振り返りの中で感じた事ですが、
非常に重要な気づきとなりました。

日々精進です


御用聞きのreboot   ~会話で世の中を豊かにする~

2013年6月3日月曜日

経営者としての考察   ~ 御用聞きの沿革と今後の経営方針について~

2011年、株式会社 御用聞きは
「 5分100円 家事代行サービス 」の提供を開始しました。
翌年暮れには光が丘団地に「 団地の縁側 」を構え、
≪ 地域の誰もが週に1回利用できる家事代行 ≫ として、
団地にお住まいのお年寄りを中心として、
生活上の様々な不便や負担を低料金で引受けると共に、
コミュニティでのコミュニケーションや憩いの場を提供することで、
『 地域を良くしたい 』『 地域の課題を解決したい 』という想いの下
事業をスタートしました。

開業当初からコミュニティでの反応は良く、マスコミにも取り上げて頂きましたので、
サービスそのものは順調に拡大することができました。
しかし、時が経つに連れ、家事代行サービスで顧客基盤が拡大しても
収益性がついて来ないことが明確になりました。
その対策として、サービス料金を上げれば、採算を向上させる道は開けます。
しかしながら、お年寄りのお客様が多い中、料金を上げると
お客様にとって当社のサービスが利用しにくくなってしまい、
冒頭に掲げた開業の理念が貫徹できなくなってしまいます。

そこで、2012年の後半、5分 100円 という家事代行サービスメニューは
堅持しつつ、家事代行サービスの社会性・公共性の維持拡大と、
派生サービスの追求による収益性の確保という、
二兎を追っていくための新たな経営戦略と仕組みづくりを行いました。
その結果が、「 地域活性化 」「 お年寄りの生活向上 」を目的とする
家事代行サービスのNPO化と、株式会社御用聞きによる
「 マーケティングサービス 」「 コミュニティサービス 」への展開です。

当社は、お客様だけでなく、ご支援下さる全ステークホルダーの皆様への
感謝の気持ちをひと時も忘れません。
2012年12月には新たな株主より出資を頂くこともできました。
経営者として、改めて身の引き締まる思いです。

幸い、この新戦略によって、各地の自治会やボランティア団体との連携が始まり、
社会的活動は充実し始めています。
こうした進化を背景として、ソーシャルビジネス、
そして潜在市場としてのシルバー層に注目する企業とのリレーションも増え始めました。
収益力強化についてはまだまだオペレーションのあらゆる側面について改善の繰り返しであり、日々の努力を続けていますが、前途にははっきりとした目標が見えています。

私たちはソーシャルベンチャーです。
様々な仕組みを駆使して地域を良くしていきます。
住民の生活に活気を加え、地域の抱える色々な問題の解決に
微力ながら貢献していきます。

ご支援くださるステークホルダーの皆様にはそのご期待に応えつつ、
アナログの会話で世の中が豊かになる時代を創るのが
私たちの使命であると肝に銘じております。

皆さまには今後とも、御用聞きをよろしくお願い申し上げます。


2013年5月
株式会社御用聞き
代表取締役 古市 盛久

2013年5月31日金曜日

100円家事代行の想い出   ~人としての価値~

100円家事代行を通して様々な方達とお話をしています。
男性・女性10代から90代まで多世代にわたります。

その中でも 「な、なんだこの方はっ!!!」 
というような素晴らしいお人柄の方がいらっしゃいます。

・目に深みとやさしさがあり奥に強さを感じる
・笑顔が素敵で同じ目線で会話をしてくださる
・深い経験と多くの苦労(私が聞く限りは大変だと思う話ばかり)を経ている
という3つの共通項があげられます。

私は社会経験(社会で働く)がないとなかなか経験が創れないのではと
当初思っていましたが、専業で家事をされている女性のお客様にも
素晴らしい方達が多くいらっしゃいました。

何故か?
私が思うに、家族を支えるという経験を真摯に受け止め
乗り越えてきたのではないでしょうか。

ハードルや問題などを生きていく上での経験として捉えられる方達は本当に強いです。
人としてどう生きるか。職業や役職、年齢など一切関係ありません。

自分のまわりの環境に嘆いているお客様は本当に辛そうです。
なんとかしたいと声をかけたりしますが、根本的な解決には
なかなかいたらないケースが多いです。


アクシデントやハードルを経験として受け止められる方は強いです。
また些細な事や、まわりの方達の経験を自分の事のように喜べる方は空気が明るいです。

今の環境に苦労を感じている方達が問題を突破し、
経験を得て人として成長される過程を応援したいと思います。 
1人でも多くの方が人間としてより成長される世の中。わくわくします。


人としての価値をあげるヒントがお客様の笑顔の中にありました


御用聞きのreboot   ~会話で世の中を豊かにする~

2013年5月30日木曜日

団地の縁側の出来事   ~SOS・事件あり~

団地の縁側@館ヶ丘での出来事

現在御用聞きチームのSさんが館ヶ丘エリアの起ち上げで汗をかいています。
そんなSさんから夜の6時過ぎに連絡がありました。

「自宅の鍵をなくされたお客様(初老の方)に御来店頂いております。」

「サポートすべき対応策としては

・警察への届出サポート
・鍵レスキュー関連の会社をweb検索しサポート
・お店にて身体を休めていただく

を考えていますがいかがでしょうか。」


Sさんの対応は的確でした(^_^)
光が丘で私が経験した事例が館ヶ丘でも起こっていました。



1ストックでサポートできる拠点が社会には必要だとあらためて感じました。



地域のどこかでSOSを発信している方をサポートしたい。
そんな想いを改めて強く持ちました。

Sさんお疲れ様です!  ありがとう!!


御用聞きのreboot   ~会話で世の中を豊かにする~

2013年5月28日火曜日

経営者としての考察   ~目指せグラディエーター~

グラディエーターというラッセルクロウ主演の映画が昔ありました。
遠い昔の記憶なのでだいぶ危なっかしいですが、私の中の名場面が1つあります。


闘技場の中で主人公とほか数名が武器1つで闘いを続けています。
その中に騎兵隊(?)のようなとんでもなく強い敵が現れ剣闘士をなぎ倒していきます。

最初は全員バラバラで逃げまどう・個人で闘うなど壊滅状態でした。
そんな中、主人公はまわりの生き残った剣闘士数名に激を飛ばします。

「生き残るぞっ」

仲間でもなんでもなかった剣闘士は主人公を中心につながりを持ちます。
そして円陣を組み盾を前にだし貝のように守りを固めます。

騎兵隊がひるんだ隙に主人公の号令のもと、
剣を突出し圧倒的戦闘力を持った騎兵隊をやっつけます。

主人公を含め確か4・5名だった気がします。
※注意:遠い昔の映画の記憶です。
実際の映像と大きく違いがあったらごめんなさい(汗)


組織である集団と個としての集団とではたった片手ほどの人数でも
雲泥の差があります。
組織力に関してとても勉強になりました。

ただ役割分担をするだけでは強い組織とは言えません。
強いコンセプトと理にかなったシナジーのある役割分担。
そしてリーダーシップとマネジメント。

強い組織を目指している私としては憧れる1シーンでした(^_^)


御用聞きのreboot   ~会話で世の中を豊かにする~

2013年5月27日月曜日

経営者としての考察   ~ リーダーシップ と マネジメント ~

 去年【リーダーシップとマネジメント】という論文を拝見しました。

・リーダーシップは先天的要因が大きい。
・マネジメントは後天的要因が大きい。
・経営者=リーダーシップが必須要件と思われがちだが、マネジメントスキルが重要
 分離する事で経営者をより育成しやすくなる。

上記のような内容でした。
(1年前の速読だったのでかなりバイアスがかかっています(汗))


起業する(商品を販売し、売上を出す仕組みを作る)という側面だけでいえば
マネジメントが必須となります。

しかし、ベンチャー起業のように『ゼロからイチ』を創るサービスの場合は
特にリーダーシップが必須だと思います。
人が集まる、人をひっぱれるという先天的要素もさる事ながら、
未来を共有する事もひとつのリーダーシップだと思います。

前例がなかったり将来が予測しづらい中であれば、
メンバーやお客様・関係者の方々は経営者の行動を見るのではないでしょうか。 

また、自分たちのサービスに一番のめりこんでいる(熱狂的なファン)という事も
ひとつのリーダーシップの構成要素だと思います。

経営者としての達人 に憧れるひよっこ経営者ですが、ベンチャーは奥が深いです。


御用聞きのreboot   ~会話で世の中を豊かにする~

2013年5月23日木曜日

100円家事代行の想い出   ~故人との会話~

どうしても相談にのって欲しいと依頼がありました。
お客様のご自宅は戸建で、リビングに伺うと遺影と祭壇がありました。

「今週末に主人の葬儀があるんです。
 自宅で看取ったんですが、最期の時に壁に汚れがついてしまいました。
 このままではお客様をお迎えする事ができません。
 誰にお願いしても掃除をしてくださらないんです。
 どうか助けてください。」

壁には斜めに赤い染みがついていました。
私は見積もり後、壁の掃除を始めました。

壁の掃除の間、お客様は亡くなられたご主人の話を始められました。
掃除は2時間かかりました。

掃除の最後には懐かしんでいた話がいつしか
ご主人への不満になっていました。

「まったく。本当に迷惑な話ですよ。
 あの人はいーっつもこうなんですよ。本当にまいっちゃう。」


お客様の顔は見積もり時には強張っていましたが、
いつしか温和な顔へと変わっていました。
サービス終了後にお線香をあげさせて頂きました。

「本当にありがとう。これで葬儀の日を迎える事ができます。
 急な事で何がなんだかわからなかったんですが、
 今日は主人と話ができたような気がしました。ほっとしました。」


私が壁打ちとなっての故人との会話   
御用聞きとしての新たな責務を感じたサービスでした。

御用聞きのreboot   ~会話で世の中を豊かにする~

2013年5月22日水曜日

団地の縁側の想い出   ~力道山との再会~

団地の縁側ができる前の事。
受付機能のみの事務所にて作業をしていると
20時頃初老の男性がお店に来られました。

「面白いサービスをはじめたなー。
 注文する気はないんだけどさー、ちょっと見学にきたよ。」

お客様との雑談は10分ほど続きました。

そんな中。

「俺の実家は新潟なんだけど、もうこの年じゃ行く事もできないよ。
 本当に残念だ。いいところだぞー。」

とお客様がおっしゃいました。
そこで、最寄りの駅を教えて頂きグーグルマップで表示しました。

「あっそうそうその駅!やっぱパソコンはすげーなー。いいところだぞー」
と笑顔で会話はすすみました。

その後私はストリートビューで駅の画像を何も言わずに表示しました。
すると、

「!!!やややっっっ ちょっとまってくれっ なんだこれはっ!!!」
お客様はとんでもなく驚かれ、椅子からずり落ちました。

「兄ちゃん。びっくりしたなー ちょっと待ってろ!」

そう言い残すとお客様はお店から小走りで出ていき、
しばらくすると缶ビールを片手に戻ってきました。
今度は私が慌てました。

「おじさんっ 飲食店じゃないからビールはだめですっ!」

というのも束の間。プシュッ と景気のいい音がお店に響きました。
私は苦笑いをしながら会話を続けました。

お客様の実家は由緒正しい旅館で、お客様が小さい頃は
力道山が泊まりにきて町中大賑わいだったそうです。
そこで私はお客様から旅館名を伺い、当時の旅館のデータを画像検索しました。

するとそこには人が沢山集まっている旅館の画像がモノクロで表示されていました。

お客様はほんの数秒無言になった後、涙を流しながら
残ったビールを飲み干すと口を開きました。

「兄ちゃん。本当にありがとう。これだよ。
俺の想い出の旅館だよこれは。
本当にありがとう。ありがとう。」

その後、力道山との想い出を話し、
お客様は私と固い握手をしてお店を出られました。
結局1時間半ほどの会話となりましたが、
そこには難しいサービス名や技術の話は一切ありませんでした。

存在したのは 昔の温かい想い出 と 今の温かい会話 でした。
インターネットサービスの力と会話の力を改めて感じた夜でした。

モノクロの写真をみつめていた時のお客様の澄んだ瞳は
今でも鮮明に記憶に残っています。


御用聞きのreboot   ~会話で世の中を豊かにする~

経営者としての考察   ~現場を伝える力~

初期の2年は私がほぼサービス提供を行っていましたが、
最近は組織運営・営業等の業務が
中心となりサービス提供の機会が減りました。

それでも最低月1回はサービス提供(100円家事代行)を行うようにしています。

キーワードは   【reality】   です。
◆大局を勝つ
たくさんの会議や提案を続けていくと目的は明確なんですが、小局での戦い(会議の成功)ばかりに
いつのまにか意識がうつってしまうクセが私にはあります。
 現場での体験をコスト高(時間の消費)となってでも定期的に取り込む事により
大局での勝ち(そもそも何をしたいのか・どこを目指すのか)を身体と頭に入れ込む事ができます。

◆仲間と話す・顧客と話す
パワーポイントの画面上ですと様々な戦術やコストカットの施策を表示する事ができます。
ですが、目的は現場が動きやすくなる事・お客様がより満足される事です。

今の考え・取組みが机上の空論となっていないか?事実はどこにあるのか?
労力はかかりますが、答えは現場にあると思っています。

◆現場を伝える
 企業提案や多くの方にお話をさせて頂く中で必須なのが現場の情報だと思います。

こう思う・こうした・こうなりたい という情報も価値がありますが、
世の中の見えづらい情報を体系的にまとめる事も同等に価値があると思います。

現場を体験(または確認)した後の営業と現場をみない営業とでは圧倒的に言葉のもつ力が違います。
 
スタートアップベンチャーの若輩者ですが、小さいからこそ【reality】 を大切にしていきたいと思います。


現場100回   自戒の念をこめて
御用聞きのreboot   ~会話で世の中を豊かにする~

2013年5月21日火曜日

100円家事代行の想い出   ~血まみれの祝杯~

 今までのサービス提供の中で1番命にかかわる案件は交通事故に関する出来事でした。


団地の縁側ができる前のこと、夕方お店で事務処理をしていると3,40代の女性がノックもせずにお店に飛び込んできました。

「す、すいません! すぐきてください! 大変なんです。事故 事故ー 」

と言いながらドアを開けたまま女性は外に駆け出していきました。


意味もわからず女性の後を走って追いかけると道路に人だかりがあり、中央に初老の男性が血を流し倒れていました。

お店にこられた女性の方は車のドライバーだったようです。

女性「停車してドアをあけたら自転車の男性がぶつかって投げ出されて道路に叩きつけられたんです。どうしていいかわかりません。たすけてください」

私は事態を理解し、まわりの人だかりに声をかけました。
「救急車か警察を呼んだ方はいらっしゃいますか?」

・・・  反応はありませんでした。

急いで110番119番通報をしました。
また初老の老人に声をかけるとハッキリ意識がありました。

「ドアにぶつかって転んじまった。頭はしっかりしてるんだけど、身体がいう事きかん」
みると下半身は血が流れていました。


吐き気がないのを確認し、道路の脇へ初老の男性を人だかりの方達に声をかけ移動しました。
人だかりは気づくと20人ほどになっていました。

「交通事故みたいよ」
「車と自転車の接触よ」
「運転手は誰?」
「あの前掛けの人じゃない?」

・・・(涙) 携帯を握りしめ、真ん中に立っていっる私が加害者として噂になっていました(笑)
初老の男性と会話をしていると救急車・警察が到着し、無事病院へと男性は搬送されました。

警察にも事情を説明し、無事事態は収束したかと思いました。


夜1本の連絡がありました。
「道路であった俺だよ。名刺もらったんで電話しちゃったよ。」
「明日から入院で精密検査を受ける事になったんだけど、一人暮らしで入院の準備ができないんだ。松葉づえも車いすも借りたんだけど使ったことなくってさ。御用聞きしてくれよ。」

考えた結果私はお客様のご自宅へ伺いました。
入院の準備は結局翌日の早朝に2名体制で行う事になりましたが、興奮がおさまらないと
20時頃から22時過ぎまで男性と昔話をしあいました。


「風呂はもうあきらめた。まー兄ちゃんこれも縁だ。乾杯しようや」
と男性は血でよごれたズボンを気にせず私の冷蔵庫を指さしました。

「実家青森の特製ジュースだ。美味いぞー。今日の出会いに乾杯!」
と乾杯し、特製ジュースの杯を重ねました。


お客様は半年ほどですっかり回復され今でも挨拶を交わす中となっています。
あの日の晩は何か緊急の電話があるんじゃないかと一睡もできませんでした。

今では貴重な経験となっています。

【1つの地域に1人の御用聞き】そんな時代を目指して頑張ろうと思います。



御用聞きのreboot   ~会話で世の中を豊かにする~

2013年5月20日月曜日

地域活性化に関する考察   ~ボランティアという働き方~

先日ボランティアセンターの方達とボランティアについてお話をさせて頂きました。

非常に勉強になりました。

私は御用聞き事業を始める前まで、ボランティアという働き方に関して
一切関心がありませんでした。 
また、御用聞き事業を始めてからも
≪労働の搾取になってはいけない≫という考えが強くあり、
前向きに募集する事ができませんでした。

ボランティアセンターさんとのお話の要約
(私の考えを踏まえて)を下記記載させて頂きます。

ボランティアとは普遍的な活動である(昔々には当たり前にあった事である)
自治を行う上での必須要素である。

【ボランティアに参加する方達に対する募集する側の心得(3か条)】

その1.活動の目的に対する強い共感が必須である
その2.活動する上での責任と喜びを明確にあたえるべきである
その3.フリーであるべきである。(年齢・能力・才能で区別をつけない)

自らが自治を行う(自治に関わる)という意識を持った瞬間に
ボランティア精神が芽生えるとお話を伺いました。  
自治に能動的に興味が湧くわくような情報の流通、
及び場の提供が必須だと言われていました。

【共感】【責任】【喜び】×地域のすべての方への開放

とてもとても勉強になる話でした。
より一層ボランティアに関して学ぼうと思いました。

御用聞きのreboot   ~会話で世の中を豊かにする~

2013年5月16日木曜日

地域活性化に関する考察   ~救済ではなくバリューアップ~

御用聞き事業に関わり始めて最初の頃、団地にお住まいのお客様に


「老朽化も進みエレベーターのない団地で大変ですね」


というようなニュアンスの会話をして酷くお叱りを受けた事がありました。

「当時何十倍の抽選を勝ち抜いて住み始めた大事な場所なの」

とお客様から住み始められた当時の話を教えて頂きました。


私はとても反省しました。


高齢化の進んだ団地 ⇒ 大変 ⇒ 助ける(救済)

という考えはサービスをする側の主観であり、
必ずしもお客様はSOSと言っているわけではないのです。

とある団地 ⇒ 価値をあげられる ⇒ サービス提供(バリューアップ)


が正解だと私は思います。

当時わたしの心のどこかにあった慢心は消し飛びました。


お客様が大事だと思っている街の価値を更にあげる事ができるサービス

とてもクリエイティブな活動だと思います。


お客様の深層心理に触れる・読み解く【御用聞き】という仕事に、
私はプロフェッショナルの領域を感じます。 
とても難しくとても興味深い仕事です。



御用聞きのreboot   ~会話で世の中を豊かにする~

経営者としての考察 ~スタッフはお客様!?~

御用聞きチームは急速な組織化を進めています。
様々な方達の力で事業は成り立っています。

御用聞きチームの特徴に、
スタッフの多くが【もとお客様】という点があげられます。

・喜ぶ側から喜ばれる側になりたい
・世の中にこのサービスを広げたい
・理由はどうでもいい。ワクワクする

などなど

採用コストが極度に限られた中で、
『お客様目線』を理解した中でのエントリーは非常にありがたいです。
また、コンセプトに共感して頂いているのでマインドが合致しています。

営業力
学歴
資格
雰囲気

などなど様々な角度からの評価があるとは思いますが、
本当の意味でマインドが合致している人材はなかなか巡り合えません。

チーム御用聞きは【もとお客様】スタッフを今後も意識的に
増やしていきたいと考えています(^_^)


御用聞きのreboot   ~会話で世の中を豊かにする~

2013年5月14日火曜日

団地の縁側@tategaoka の挑戦 ~2段階ロケット作戦!~

団地の縁側@tategaokaがいよいよ今週土曜日
5月18日オープンとなりました。

御用聞きはリアルベンチャーです。
今回も新たなチャレンジを行っています。

題して 『2段階ロケット作戦!』 

今回の館ヶ丘団地という場所はとても特徴のあるエリアでした。
・交通手段
・エリア立地(団地の構成)
・人口分布

まだまだニーズが掴みきれていないエリアです。
よって御用聞きチームとしては団地の縁側を2段階に分けて
構築する事にしました。

1st(第1弾ロケット)
・ベーシックなサービスを展開(カフェ・寺子屋・イベント)
・井戸端会議を繰り返し、ニーズを収集
・内装は必要最低限で実施

2st(第2弾ロケット)
・1stで集めたニーズを基にコンテンツを制作
・内装は1stを基に追加工事を実施
・タイアップパートナー(光が丘の場合はライト工業様)は
 1stでのニーズを基に決定

という取り組みを行います。

今回の課題は【ニーズを収集する事によるメリット】と
【2回に内装を分ける事で発生する総コスト】のバランスでした。

ありがたい事にUR様・コプラス様をはじめとする、
多くの関係者の方々のおかげで2段階ロケット大作戦を
実行する事ができました。

改めて感謝致します。


地域活性化への新たな施策をチャレンジし、共有する事が
ベンチャーのひとつの責務であると考えています。

ソーシャルベンチャー御用聞きが運営する
団地の縁側@tategaokaは18日オープンです(^_^)


※5月15日(水)と16日(木)の10:00~16:00 現地にて内覧会を行います!
  是非遊びにきてください(^_^)





御用聞きのreboot   ~会話で世の中を豊かにする~

2013年5月13日月曜日

経営者としての考察~市場参入における既存企業(団体)との関係性~

光が丘にて初めて100円家事代行を行った時、様々な障害がありました。
なかでも多かったのが既存の類似サービスを行われている方達からのコメントでした。

「私が既にやっているから困るんだよなー」
「シルバー(人材センター)さんがいるから必要ないんじゃない?」
「これからやろうと思っているからオタクにやられると困るんだよなー」
 
などです。もちろんそれ以上に歓迎のコメントが多かったです。
 
私は業者間の関係性について下記内容を繰り返しお話をさせて頂いております。

 
◆同じサービス(または類似サービス)を行う事業者には3種類あります

【競合】
【協働】
【パートナー】
 

【競合】
同じサービスを同じ顧客に対して行い、シェアの取り合いを行う

【協働】
同じサービスまたは類似サービスを違うセグメントの顧客に対して行っている。
⇒サービスの補完が可能であり。共存でき双方のサービスにより顧客の満足度もあがる。

【パートナー】
同じサービスを同じ顧客に対して行っている。どちらかのサービスに
統合する事でコストがさがり事業者間での収益が双方あがる。



市場ができていない状態(エリア内での顧客総数が少ない)で
お互いを【競合】ととらえても無益であるどころか発展性がありません。

まずは【協働】または【パートナー】で市場の顧客総数を増やす事が先決です。
 

地域活性化に関してエリア外から参入する事業者は自分たちの提案内容が
3つの内のどれにあたるか考えながら説明・サービス提供を行うべきです。

自戒の念をこめてのアップです。


※競争に関しては様々な方達が記述を残されています。
私の記述はあくまで我流の論理なので足りない部分
または間違っている部分はご容赦ください(笑)


2013年5月11日土曜日

経営者としての考察 ~リソースの最大化・個の尊重~

御用聞きは今年に入って更に組織化が進んでいます。

ベンチャー特有の成長スピードのギャップによる歪みも多々ありますが、
優秀なパートナー・スタッフが一丸となって乗り越えています。


組織化が本格稼働してから初の完全リビルドしたイベントが本日ありました。
私は殆どノータッチでした。 

結果として非常に高いクオリティーのイベントが出来上がりました。

ボランティアスタッフ・サポーター・スタッフ・店長・パートナー・プロデューサー
全てが自らの意思で役割を考え行動にうつし、イベントを盛りあげていました。
またそれにお客様が呼応して頂き温かい空気感が生まれていました。  
御用聞きのカルチャーもしっかりと残っています。


NHKの番組で、私が尊敬する星野リゾートの星野代表が言われていた
言葉を思い出しました。


「任せれば、人は楽しみ、動き出す」


知としての情報を経験を通して改めて消化する事ができました。

弊社顧問からも最近
「一番タチが悪いのは組織の中で代表が個人事業を続ける事」と
アドバイスを頂きました。

ブレないビジョン 明確なコンセプト 的確な役割・責任 行動基準・行動指針


当たり前のようであたりまえではない。  
表面上の形だけ整えればいいというものでもない。
とても難しいですが。徐々に練り上げていける実感をつかみました。

小さな成功から成長のきっかけを見出す事のできたイベントでした。


最高の仲間と素晴らしいお客様によって事業と人は成長します。
感謝致します。





御用聞きのreboot   ~会話で世の中を豊かにする~

2013年5月9日木曜日

古市盛久 指針 ~人生の諸先輩からの教え~

重要案件が重複してしまいオーバーフロー状態にまたなりつつあります。

本日の打合せ後にパートナーから
「古市さんは私と一緒で要領が悪いよ。まだまだ整理すればいけるいける。」 
と言われはっとしました。

忙しいと思いこんでいるだけでまだまだカイゼンだらけな事を自覚しました。
私の苦手(短所)なところも改めて今日再認識できる事が多々ありました。

今日は失敗した事をネガティブに受け取るというよりは
短所(失敗)をポジティブに受け止める事ができました。 
※恐らく理由が明確だったからだと思います。


まだまだ成長できる。まだまだ学ぶ事ができる。
レベルの低さを再認識しました。


私の個人としての方向性は、祖父を中心とした
家族からが主となり形成されました。

また、幼少期(幼稚園の頃)に祖父と交友のあった、
京都の有名なお寺の館長様から2枚の色紙を頂きました。


「直心(ジキシン)」  「玄達(ゲンタツ)」


私の生きる道標を頂きました。
いろいろと調べてみると

・まっすぐなこころ ブレない 邪にながされない
・1つの物事を極める やりとげる

という意味合いでした。

私は無宗教ですが、館長とお会いした時に人としての懐の深さ・大きな温かさを
小さいながらも感じました。

今でも事ある度に2枚の色紙を戸だなから取り出し見つめいています。
まだまだ人としても経営者としても未熟ですが、歩く道は見えています。

このような若輩者を導いてくださる先祖・諸先輩、
現在関わって頂いている全ての皆様に感謝をする毎日です。

「直心」「玄達」を戒め日々汗をかいて一生懸命がんばります。


御用聞きのreboot  ~会話で世の中を豊かにする~

2013年5月8日水曜日

団地の縁側の想い出 ~利益率最低を目指した夏祭り~

 去年の夏祭りの想い出

団地の縁側@光が丘 が加盟する商店街では
夏祭りに関して大きく2つの意見に分かれていました。

A案:ただでさえ景気が悪いんだからボランティアスタッフを
   少数雇い利益率の高い商材を売ろう。

B案:商店街PR・集客が目的なのだから盛り上げるため
   利益率は下げてでも賑わいを創ろう。


A案B案どちらも正当な意見です。
商店会での打合せは結論が出ないまま続きました。

結局 「各お店ごとに独自の考えで行い、結果を共有しよう」
という形で結論が出ました。

B案を選択したのは御用聞きチームだけでした。
【商店街の賑わい】について深く考えていた頃でもあり、
どうせだったら振り切った事をやろうと意思決定しました。

どこよりも盛り上がったお店にしよう
どこよりもスタッフが楽しんだお店にしよう
どこよりも人件費のかかったお店にしよう

結果は大盛り上がりでした。
多世代のスタッフがお店を出入りし、こども御用聞きチームは
声だしを行い、そこにはにぎわいがありました。

夏祭り終了後も地元の方達に「盛り上がってたね~」
とお声掛け頂き一定の御評価を頂く事ができました。

2日間にわたるお祭りでは、
もちろん赤字にはしてはいけないので
細かい数字の調整(収支計算)は行われました。

ただ 1メッセージ『どこよりも盛り上がったお店にする』により、
御用聞きチームは更に結束力が固まったように思いました。


何のためのイベントなのか   イベントの結果何を得たいのか


非常に勉強となる夏でした。


今年も夏祭りの季節が近づいてきました。


御用聞きチームは今年も地域を盛り上げたいと思います(^_^)


















御用聞きのreboot  ~会話で世の中を豊かにする~

地域活性化に関する考察 ~今の世の中に必要な事~

御用聞き活動を行う中で様々な方達とお会いする機会があります。
特に地域活性化に取り組まれている方達とお話する中で共通して感じる事は

「志」 があるという事です。

本当に地域を主として捉えられての地道な活動は尊敬致します。
またみなさんに共通して言えるキーワードは「手法(モデル)」と「資金調達」です。

限られた時間、限られたエリア、限られた資金の中での活動は非常に
厳しい局面が多く存在します。

地域活性化に取り組んで3年になるかどうかと非常に年月は浅いですが、
社会にプレーヤーは増えていると感じています。

失敗事例を分析し、成功事例を収集する事。また成功事例を活動を通じて
創る事が強く求められています。


地域活性化のデファクトスタンダードを創る事。


御用聞きを通じて社会に還元する大切な作業だと考えています。

2015年には65才以上の比率が25%を超えます。
今まさに勝負の時です。


しっかりと汗をかき前にすすみます。


御用聞きのreboot  ~会話で世の中を豊かにする~

2013年5月5日日曜日

100円家事代行の想い出  ~最年少のお客様は小学生~

100円家事代行の最年少お客様は小学高低学年の女の子でした。


光が丘団地に出店しての1年半は2,3坪のスペースに
家事代行の受け付け機能のみという佇まいでした。


夜の20時頃、事務作業を行っていると
小学校低学年の女の子がコンコンとドアをノックしました。

「すいません。注文をお願いしたいんです。きちんとお金は払います。」


小さな小さな女の子でしたが、しっかりした顔つきで
まっすぐ私の事を見つめていました。

「お父さんとお母さんがケンカをやめてくれないの。一緒にいって止めてください。」

びっくりしましたが、小さなお客さまは真剣な眼差しで私をみつめています。


私は、
「いいかい。もう1回だけ1人でいっておいで。
お父さんとお母さんの顔を見てケンカをやめてって言って
それでもダメだった時はもう1回おじさんとこおいで。
そしたら一緒に行ってあげる。」

小さなお客様は大きく1回頷いて私と握手をした後、小走りでお店を後にしました。


22時を過ぎても小さなお客様は現れませんでした。


最年少のお客様   
私にも子供がいたので身につまされる想い出となりました。



御用聞きのreboot   ~会話で世の中を豊かにする~

前掛け誕生 ~ベンチャー魂~

以前大失敗した事業は小さい企業としては潤沢な予算がありました。
明確な戦略や戦術のない中で広告費を浪費していました。

100円家事代行に関しては広告費どころか事業費自体が微々たるものでした。
絶対にこのサービスを広めると決意をしたものの、
予算という大きな制限がありました。

「どうやってPRしたらいいものやら」

「というか年間で1万円ぐらいしか払えないぞ(汗)」

「・・・ そうだ 自分が広告変わりになればいいんだ!」

という訳で「歩く人間広告塔」という軸の元広告内容・手法を考えていきました。


20代から80代まで一瞬でイメージがわく広告


そんなキーワードの中、御用聞き前掛けが誕生しました。


You Tube でアニメサザエさんサブちゃん検索をして
「御用聞き」「前掛け」のイメージを膨らませていきました。


本当に限られた軍資金なので失敗は許されませんでした。
反面、この環境下での作業が楽しくてたまりませんでした。


厳しい制約の中で生まれる価値


ベンチャーの醍醐味なのではないでしょうか






御用聞きのreboot  ~会話で世の中を豊かにする~

2013年5月3日金曜日

100円家事代行の想い出 ~家族だんらん~

100円家事代行を開始して約2年間はほぼ一人でサービス提供をしていました。
とても貴重な経験でした。

その中で想い出に残るサービスをご紹介


家事代行(ハウスクリーニング部門)の繁忙期は年末の大掃除です。
初年度の大掃除もたくさんのご注文を頂きました。

朝8時頃から始まり夜22時過ぎまでサービス提供する日が続きました。
(あまりの忙しさに血尿が出る程でした)

そんな繁忙期のある日
「どうしても今日中に綺麗にしたいの。遅くてもいいからお願い。」
という事で最後のお客様は21時スタートでした。

掃除内容はレンジフードの油ふき取り。時間は2時間コースでした。



お客様のご自宅にお邪魔すると

「よくおいでなすった。寒かったでしょー。まーまー奥へ奥へ」

とご主人にエスコートされるまま奥の部屋へ招かれました。
リビングにはコタツがありなんと夕食が用意されていました。

私も何が何だかわからないいままコタツの中に足を入れ
奥様・ご主人・私の3人で夕食が始まりました。

「息子は就職してもう家を離れてしまってな。昔はこうやって食事をしたもんだ」
とご主人。

あたたかいお味噌汁とおにぎりと焼き魚を頂きました。

笑いが家の中に響く家族のだんらんでした。(なんとずうずうしい私(笑))


楽しい時間はあっという間に過ぎ時計は22時。


「古市さん もー時間も遅くなった。今日はもう帰ったら。 ・・・あっ 掃除をお願いしてたんだ!」
とご主人・奥様。


掃除を終えお客様のご自宅を出る時、時計の針は24時に限りなく近づいていました(笑)


あの時のお味噌汁の味は今でも覚えています。
御用聞きのお客様は本当にやさしい方達ばかりです。


会話を通したお客様との温かいコミュニケーションは御用聞きのカルチャーとしていきたいです。



御用聞きのreboot  ~会話で世の中を豊かにする~

2013年5月2日木曜日

御用聞き というアイコン(スタジオジブリからのヒント)

ソーシャルビジネスの扉は100円家事代行によって開かれました。
当初は100円家事代行の会社でしょ? とご質問頂く事が多かったのですが、
100円家事代行は設計の段階から1コンテンツとして考えられていました。

グーグル社の展開する Gmail・Google map・You Tube
アップル社の販売する iPad Mac iPhone

100円家事代行はGmail や iPad のような存在でした。


100円家事代行には グーグル や アップル のような
事業群(製品群)を統括するアイコンが必要でした。

設計時点では実に錯綜しました。
何ともビミョーな名前ばかりが浮かんでは消えていきました。
(ワンコインライフサポート  などなど(汗))


そんな中出会ったのが スタジオジブリ鈴木プロデューサーが出演する
NHKのドキュメンタリー番組でした。


何故立て続けにヒットになるんですか? という質問に対し、鈴木プロデューサーは

「映画が公開される年・月に社会はどうなっているのか? 
世間は何を求めているのかを徹底的に考える。 
その中で将来の世間のニーズに対し映画の中から1つのメッセージを見出しぶつける。」

と言われていました。

正確な内容は覚えていませんが、上記のようなニュアンスだったと記憶しています。

「この手法だ!」と私は事業の成長期を仮に設定し、
徹底的に地域活性化の未来をシュミレーションしました。
また、100円家事代行のコアパートを抽出する作業に入りました。


その中で生み出されたアイコンが 御用聞き でした。
事業のアイコンだった御用聞きはいつしか社名へと昇華していきました。

あの時テレビ画面を通じて鈴木プロデューサーのお話に出会わなければ
御用聞き というアイコンは生まれませんでした。

ワンコインライフサポート じゃなくてよかったです(笑)



御用聞きのreboot  ~会話で世の中を豊かにする~

2013年5月1日水曜日

ソーシャルビジネスとの本当の出会い(100円家事代行の生い立ち) 

株式会社御用聞きは今年で12期目となります。
小学校5年生の頃には
「会社を起こして社会を大きく変えたい(良くしたい)」、
という漠然とした思いがありました。
 
紆余曲折さまざまな事がありましたが、大学卒業後の
就職した年の年末に起業する事ができました。
現在12期目を迎えました。

起業して7年間は、創業・経験・成長と起業家(社会人)としての
ベースを養う事ができました。


8年目に念願のソーシャルビジネスの領域に新規事業として参入しました。
結果は1年間で軍資金を全て使い切り大惨敗でした。
7年目での会社としての最高益はファンドバブルによる
景気の後押しが中心であって、私はそれを 経営者としての実力 と
大きな勘違いをしていました。

参入市場 事業スキーム 顧客ニーズ 競合 
全てにおいて誤った経営判断を行ってしまいました。


その当時集まった優秀なスタッフ・パートナーは解散となり、
資金はなくなり私は9年目に一人、大失敗に対しての
反省・分析・検証を行いました。

それはやり手の経営者だと思っていた自分を、
利益をだせずスタッフ・顧客にも喜びを提供できない
駄目経営者だと認める作業でした。 
カバンは持てなくなり浅い呼吸しかする事ができず、
人とあうと片目から勝手に涙が流れる状況が続きました。 
三輪車の子供に道を抜かされた時に自分の体の異変に気づきました。

「私は社会に必要な存在なのか」

そう思った瞬間 あたりの景色は固まり地面が真っ暗闇にかわり
どこまでも底に落ちる錯覚にあいました。  
今でも鮮明に思い出すことができますが、とてもとても辛い経験でした。


会社経営を諦め企業に就職するというオプションもありましたが、
私は最終的にその選択を選びませんでした。  
本当にあとほんの少しで諦めていたというのが本音です。
身体がおかしくなっても踏みとどまる事ができたたった1つの理由は
【社会起業家として世の中をよくしたい】という夢というひとかけらのプライドでした。

9年目の反省・分析の中でベンチャー企業家としての大きな成長がありました。
諦めたくないという想いの中で、
100円家事代行(御用聞き事業)のビジネスモデル構築は進みました。

10年目にしてごくわずかな資金で100円家事代行は生まれました。
今でこそ前掛けをつけサービスをしていますが、
当時はスーツにテキストのみのチラシという
なんとも怪しい出で立ちでサービスを行っていました。
身体(精神)が回復していないためか、
お客様の顔をみる事ができず片目からは涙を流しながら掃除をしていました。


そんな中電球交換の依頼を頂いたお客様が運命の出会いでした。

訪問時にはインターホンが鳴らず大爆音でテレビ番組が放送される中、
お客様の名前を叫びながらお部屋の中に入りました。

単身高齢者の女性でした。

精算時にインターホンが故障している事を告げると
「誰も直してくれない。インターホンが鳴らないから
 鍵を開けっ放しにしている。不安で夜も寝れない。」

それを聞いてインターホンのカバーを開けると電池式だったので簡単に直す事ができました。
インターホンが鳴った瞬間、お客様は私のほうを向いて大粒の涙を流されました。
手をあわせ拝むようにしながら私に何度も何度もお礼を言われました。

その瞬間私の中に強い衝撃が走りました。稲妻にうたれるような感覚でした。

社会に必要ないと思っていた自分に対し感謝してくださる方がいた。
社会にまだ残る事ができる。生きる事ができる。

私も両目から涙を流し握手をして別れました。
帰り道私の身体は1年ぶりに開放され力が入るようになりました。

この強い感動を多くの方に届けたい。世の中の足りない部分を埋めていきたい。
幼少の頃より思い描いていた世界がそこにはありました。
10年目にして掴んだ憧れの職業でした。




写真の画像はその時のお客様から頂いたサービス料金です。
ヘルパーさんにお金を全て預けているため、
このコインしかないと言われ、頂きました。(お客様談)


私にとってソーシャルビジネスへの扉を開いた想い出の古銭です。


PS 久しぶりのブログでとんでもなく長文となってしまいました(汗) 失礼致しましたm(__)m 
   次回からはもっともっともっと軽くいきたいと思います(笑)



御用聞きのreboot   ~会話で世の中を豊かにする~

2013年4月30日火曜日

御用聞きかわら版スタートです!

御用聞き代表 古市盛久 です。
本日よりブログをスタートする事となりました。


日々の御用聞き活動に関する事や経営者としての考えなどなど日記風になりますが
アップしていきたいと思います。

目標1日1ページ!


よろしくお願い致します(^_^)



御用聞きのreboot  ~会話で世の中を豊かにする~