100円家事代行の最年少お客様は小学高低学年の女の子でした。
光が丘団地に出店しての1年半は2,3坪のスペースに
家事代行の受け付け機能のみという佇まいでした。
夜の20時頃、事務作業を行っていると
小学校低学年の女の子がコンコンとドアをノックしました。
「すいません。注文をお願いしたいんです。きちんとお金は払います。」
小さな小さな女の子でしたが、しっかりした顔つきで
まっすぐ私の事を見つめていました。
「お父さんとお母さんがケンカをやめてくれないの。一緒にいって止めてください。」
びっくりしましたが、小さなお客さまは真剣な眼差しで私をみつめています。
私は、
「いいかい。もう1回だけ1人でいっておいで。
お父さんとお母さんの顔を見てケンカをやめてって言って
それでもダメだった時はもう1回おじさんとこおいで。
そしたら一緒に行ってあげる。」
小さなお客様は大きく1回頷いて私と握手をした後、小走りでお店を後にしました。
22時を過ぎても小さなお客様は現れませんでした。
最年少のお客様
私にも子供がいたので身につまされる想い出となりました。
御用聞きのreboot ~会話で世の中を豊かにする~