2013年6月26日水曜日

経営者としての考察 ~御用聞き 未来塾~

NPO御用聞きが取り組む地域活性化のキードライバーは3つあります。

『安心』 『教育』 『雇用』


家事代行の主力選手は大学生ですが、御用聞き事業の創業から想い描いていた
施策が本日ついに小さくスタートできました。

【御用聞き 未来塾】  です(^_^)


・御用聞き事業(プログラム)に一定期間参加した学生(主に大学3,4年生)が対象
・将来憧れる(希望する)業界を申請→業界のまっただ中で働かれている方との
 ディスカッションをアレンジ
・憧れの業界で働く「人」に触れる事で深い経験と可能性を感じてもらう


という内容です。
大学1年生の頃から御用聞きに参加してきた大学3年のK君が、
ずっと憧れていた業界の関係者の方と90分ディスカッションを行いました。

結果的には私が話にのめり込むぐらい良い話でした(^_^)
大手企業に在職されるSさんに感謝致します。 
超多忙にも関わらずディスカッションを引き受けてくださいました。 
本当にありがとうございます。
 
改めて感じた事ですが、
・業界も結果的に「人」に帰属する
・「個」の成長を意識した人間が得る経験は成長への有益な糧になる
・興味のある世界を知る事は刺激的であり、可能性の扉を開くきっかけになる

昔の学生の教育プログラム(社会経験)が新聞配達だとすれば、
高齢化社会における教育プログラムを御用聞きにしたいと常々考えています。

まだまだ始まったばかりであり、小さな1歩です。 
しっかりと夢に向け歩みを続けたいと思います。

開催にあたり、最近行った御用聞き顧問との打合せを通して、
御用聞き未来塾の意義を再確認致しました。

私は【御用聞き 未来塾】を就職活動のコネクション造りにはしたくありません。
希望する業界の「人」と接する事で、学生自身の成長への
キッカケ造りになればと思います。
 
就職という言葉を「不安・競争」というイメージから
「挑戦・未来」というイメージに変えていきたいです。

日本の未来を創りましょう(^_^)

【御用聞き 未来塾】が開催できて嬉しかったです。
Kくん・Sさんありがとうございました。

 
御用聞きのreboot  ~会話で世の中を豊かにする~ 

2013年6月18日火曜日

経営者としての考察~百戦錬磨の集団~

 御用聞きに関して様々な方と意見交換をしています。
名だたる企業の方や自治会員の方、セカンドライフを謳歌する方など様々です。

その中で3・40代は寝ないで働いていたというような強者60代の方達から共通してコメント頂く事があります。

「俺があと30歳若かったら100円家事代行を一緒に前掛けしてやってたな」

皆さん共通して眼に力があり、迫力があります(汗)

「今の仕事が落ち着いたら一緒に手伝ってやろうか」
ともコメント頂く事も多いです。


最近は百戦錬磨の経験を積まれた猛者の方達が御用聞きに合流した時の未来を想像します。
間違いなく前掛けをつけての電球交換だけではすましたくありません。

その人その人のビジネス人生の集大成となるような土壌を創りたいです。


高齢化社会という新しい人口分布での経済活動はこれからが始まりです。
多くの方達が関わる場合は明確なコンセプトと強い仕組みが必要です。

しっかりと精進し、足元を固めて前に進みたいと思います。



御用聞きのreboot   ~会話で世の中を豊かにする~

2013年6月17日月曜日

経営者としての考察   ~商店街の未来~

 地域活性を目指す御用聞きが運営する団地の縁側は2店舗とも商店街にあります。

「シャッターが増えた」「交通量が減った」

などの声をよく耳にします。
そんな地元の声で疑問を感じるのが

「昔の商店街に戻すには」「昔はよかったけど今は~」「昔の売り上げはすごかった」

というようなコメントです。
人口分布は大きく変わり、競合の変化、流通形態や広告媒体も大きく推移している現在の状況で昔に戻れる訳がありません。

昔に戻るのではなく未来を創る活動が今まさに求められています。



私が考える商店街の未来を創る施策は3つあります。

・住宅へのサービス提供を行う企業のベースキャンプ
・居住者共通のリビングとなるコミュニティスペースの設置
・近隣商圏に絞り込んだ【サービス付き小売り】の販売


商店街の活性について様々な方達の施策・政策・論文が多々あります。
あくまで1つの私見としてご理解いただければと思います。



小さな失敗にはめげずに果敢に挑戦を続けていきたいです。
商店街の未来を創るのは私たちです。



御用聞きのreboot   ~会話で世の中を豊かにする~

2013年6月13日木曜日

団地の縁側の想い出   ~100人が考えるアイディア~

 団地の縁側がオープンしてより一層様々な方達とお会いする機会が増えました。
メールでのお問い合わせも増えています。

そんな中変わったメールが1通ありました。


「あなたのやられているサービスは私がまさに想い描いていた事業です。
ネーミングもやられました。ハッキリ言って悔しいです。まーそんな事言ってもはじまりません。
健闘を祈ります。」


このような内容でした。
最初は???でしたが、読み込む中でメール発信者の方の想いや志が伝わってきました。
100円家事代行を始めた時も「やられたっ」という反応が一部の方からありました。


1人の人間のアイディアは100人の人間の頭に既にあると言われます。
恐らく生み出した後の事業設計・マーケティング・ブランディングが勝負だと思います。


自分たちの行っている活動はブレていないか、事業ロジックは正しいか。
世の中に生み出したモノには責任があります。
日々精進していきたいと思います。

冒頭のメールをお送り頂いた方達から「よくぞここまでやった」とコメント頂けるよう引き続き
がんばります(^_^)



御用聞きのreboot   ~会話で世の中を豊かにする~

2013年6月12日水曜日

100円家事代行の想い出   ~御用聞きは常識か!?~

 2年間はほぼ1人で100円家事代行を続けていました。
運営を通して涙が出るほど嬉しい出来事がいくつかありました。

スタートアップ前、紙ベースでの企画段階では100円家事代行はほぼ全ての方に反対されました。

「意味がわからん」
「絶対に成功しない」
「収益が出るとは思えない」


妥当な反応だと思います。
スタートアップ後も団地の縁側が出来上がる頃までは同じような反響が続きました。

そんな中、オープンして半年がたった頃、お店で事務処理をしていると、小学生の集団が下校をしていました。

「なんだあの店ー。変なのー。気持ちわりー。」
「ほんとだー。なんだよあれー。」

そりゃそうだよなー と思いながら仕事を続けているとその集団の中の1人の女の子が言いました。


「えー 知らないのー 100円家事代行 って言うんだよー。おうちのお手伝いをしてくれるんだよー。」


!!! びっくりしました。ご両親が注文されたのでしょうか。またはクチコミでご家庭で話題になったのでしょうか。

地域をよくしたい。社会にインパクトを与えたいという想いでサービスを始めました。
小学生の女の子の中では【100円家事代行】は社会のなかであたりまえのサービスになっていたのです。 コンビニがあり、宅急便があり、100円家事代行がある。

小さいな女の子の中であたりまえの存在になっていた事に感動しました。


続ける事はとても大変な事です。ですが、続けたからこそ見えてくる世界もあります。

【週に1回誰もが利用できる家事代行】

まだまだがんばります(^_^)


御用聞きのreboot   ~会話で世の中を豊かにする~

2013年6月10日月曜日

経営者としての考察   ~ドブ掃除~

 今年の8月で御用聞き事業起ち上げから3年となります。
大小さまざまな課題や難局が多々あります。
また、心の底から湧き出る喜びや感動もあります。

事業をすすめる中で内臓が浮くような局面が結構あります(汗)
しばらく混乱して整理した後に決めた事をがむしゃらに進める中で突破口が開くパターンが多いです。


以前テレビ番組で貴乃花親方のドキュメンタリー番組がありました。
相撲道を辞め、介護事業への転職が決まった弟子への親方からのメッセージです。

「いいか。どんな事でも率先してやれ。トイレ掃除でもドブさらいでも進んでやれ。なんてことはない。
ドブに手つっこむだけだ。一生懸命勤めろよ。」

確かこのような会話でした。
どんな事でも腹をくくれば何でもできる。自分は今進んでいる道に腹をくくって進めているか?

限界だと思っている事は本当に限界なのか?


考えるにしろ行動に移すにしろ大事な事だと思いました。



親方のメッセージをふと思い出しました。
まだまだこれから。 

精進を続けたいと思います。



御用聞きのreboot   ~会話で世の中を豊かにする~

2013年6月7日金曜日

団地の縁側の出来事 ~みんなで昼休み~

 団地の縁側@光が丘ではランチ営業をしています。
オープンから1年は我慢が続きましたが、今では店長を中心とした地道な努力のおかげで
賑わいをみせています。

お店は顔なじみのお客様・新規のお客様・打合せにこられたお客様が入り混じっています。

97才のお客様が来店されるとみんなで声を掛け合い、イベントの打合せでこられたお客様には
自然とみんなでコンテンツの質問大会が始まります。

そして13時を過ぎる頃にはみなさん次の用事へと出かけられていく。
カウンター越しに目を伏せがちにスマホを眺めながら食べる人が割合多いファストフードと真逆です。 
どちらかひとつに絞る必要は全くありませんが、コミュニティカフェでのランチも良いものです(^_^)


赤ちゃんはミルクを飲み、お子さんは商店街のパン屋さんの持ち込み。
ママさんはお店のランチで年配のお食事を済まされた方達は赤ちゃんを目を細めながら眺める。


工場での昼休みを社長の自宅リビングで社員みんなでとるようなイメージが私にはあります。


家族(地域)のだんらん


とても素敵な時間です(^_^)



御用聞きのreboot   ~会話で世の中を豊かにする~

2013年6月5日水曜日

経営者としての考察   ~ベンチャーとは~

大小様々な企業の方達とお打合せをさせて頂く機会が増えました。
情報交換あり、お仕事の話あり。
話題は多岐にわたります。

当時の起ち上げ時はそのような機会は全く有りませんでした。
当時と今との差は何か

・事実(実績)に基づいたプロフィール(個性)がある
・希少性がある
・リスクがあり真似しづらい

私はこう考えます。

今年の8月で事業起ち上げから3年となります。
設計当時と現在とでは根幹での事業設計は同じですが、
詳細は全く違うものです。
これだけの期間で大きなトライアンドエラーを繰り返せるのが
ベンチャーの特性のひとつだと思います。 
ある程度の事業規模・組織になってくると理論上難しいです。


ポジショニングを見つけて突き抜けること

圧倒的なスピード感と突破力

ありえないリスク判断と泥臭い営業力


ベンチャーにしかできない事をやりきる。
言葉にはうまく表現できませんが、立体的なイメージを改めて掴みました。

自分たちの素性を知り特性を伸ばすこと。
ほんの数秒の振り返りの中で感じた事ですが、
非常に重要な気づきとなりました。

日々精進です


御用聞きのreboot   ~会話で世の中を豊かにする~

2013年6月3日月曜日

経営者としての考察   ~ 御用聞きの沿革と今後の経営方針について~

2011年、株式会社 御用聞きは
「 5分100円 家事代行サービス 」の提供を開始しました。
翌年暮れには光が丘団地に「 団地の縁側 」を構え、
≪ 地域の誰もが週に1回利用できる家事代行 ≫ として、
団地にお住まいのお年寄りを中心として、
生活上の様々な不便や負担を低料金で引受けると共に、
コミュニティでのコミュニケーションや憩いの場を提供することで、
『 地域を良くしたい 』『 地域の課題を解決したい 』という想いの下
事業をスタートしました。

開業当初からコミュニティでの反応は良く、マスコミにも取り上げて頂きましたので、
サービスそのものは順調に拡大することができました。
しかし、時が経つに連れ、家事代行サービスで顧客基盤が拡大しても
収益性がついて来ないことが明確になりました。
その対策として、サービス料金を上げれば、採算を向上させる道は開けます。
しかしながら、お年寄りのお客様が多い中、料金を上げると
お客様にとって当社のサービスが利用しにくくなってしまい、
冒頭に掲げた開業の理念が貫徹できなくなってしまいます。

そこで、2012年の後半、5分 100円 という家事代行サービスメニューは
堅持しつつ、家事代行サービスの社会性・公共性の維持拡大と、
派生サービスの追求による収益性の確保という、
二兎を追っていくための新たな経営戦略と仕組みづくりを行いました。
その結果が、「 地域活性化 」「 お年寄りの生活向上 」を目的とする
家事代行サービスのNPO化と、株式会社御用聞きによる
「 マーケティングサービス 」「 コミュニティサービス 」への展開です。

当社は、お客様だけでなく、ご支援下さる全ステークホルダーの皆様への
感謝の気持ちをひと時も忘れません。
2012年12月には新たな株主より出資を頂くこともできました。
経営者として、改めて身の引き締まる思いです。

幸い、この新戦略によって、各地の自治会やボランティア団体との連携が始まり、
社会的活動は充実し始めています。
こうした進化を背景として、ソーシャルビジネス、
そして潜在市場としてのシルバー層に注目する企業とのリレーションも増え始めました。
収益力強化についてはまだまだオペレーションのあらゆる側面について改善の繰り返しであり、日々の努力を続けていますが、前途にははっきりとした目標が見えています。

私たちはソーシャルベンチャーです。
様々な仕組みを駆使して地域を良くしていきます。
住民の生活に活気を加え、地域の抱える色々な問題の解決に
微力ながら貢献していきます。

ご支援くださるステークホルダーの皆様にはそのご期待に応えつつ、
アナログの会話で世の中が豊かになる時代を創るのが
私たちの使命であると肝に銘じております。

皆さまには今後とも、御用聞きをよろしくお願い申し上げます。


2013年5月
株式会社御用聞き
代表取締役 古市 盛久